環境に配慮した持続可能な社会が求めらる中、飲食店でも、ペーパーレス化への取り組みが関心を集めています。この記事では、飲食店の経営の現場において、紙の削減を進めることによるメリットや、ペーパーレス化の実現方法について解説していきます。
ペーパーレス化とは?
【意味・定義】ペーパーレス化とは
ペーパーレス化とは、紙媒体を削減すること。代わりに、電子データで情報のやりとりや保存を行う。
ペーパーレス化とは、紙を削減することです。紙の代わりに、電子データとして必要な情報をやりとりしたり、データの蓄積を行います。そのため、ペーパーレス化に取り組むためには、システムの導入が前提となるでしょう。
ペーパーレス化が取り組まれてきた背景
近年、ペーパーレス化に取り組む企業が増えてきました。その理由としては、大きく3つの点が考えられます。
ペーパーレス化の目的
- 業務効率化
- コストの削減
- 持続可能な社会の実現(サステナビリティの取り組み)
紙を用いる代わりに、システム上のデータとしてやりとりする方が、業務効率が上がり、コストも削減され、持続可能な社会の実現にも貢献できる、というメリットがあります。
ここ数年では、リモートワークをする人が増えました。そうすると、紙媒体のやり取りをすることが非常に難しくなるため、ペーパーレス化の需要が急激に上がったというタイミングでもあります。
ペーパーレス化を進めるためには、システムの導入が必要となるケースがほとんどです。そのため、業務の流れに沿った「システムの構築・運用」といった取り組みが求められます。
業務において、効果的な部分からシステムの移行を進め、ペーパーレス化を徐々に進めていくことが現実的な導入方法となるでしょう。
飲食店では「オーダーシステム」を用いてペーパーレス化を実現
飲食店の店舗では、以下の場面で紙媒体(メニュー、ポップ、伝票、レシート・領収書)を用いることが多いでしょう。
- お客さんが、メニューやポップを見て注文を決める。
- スタッフが、お客さんの注文を受ける。
- スタッフが、注文を厨房に伝える。
- お客さんが、伝票をレジに持っていく。
- レジで、レシート・領収書を渡す。
オーダーシステムを用いることで、この流れをペーパーレスにすることが可能です。
【意味・定義】オーダーシステム/オーダーエントリーシステムとは
オーダーシステム(オーダーエントリーシステム)とは、手書き伝票に変わり、「注文を受け、キッチンに共有し、レジシステムと情報共有する」デジタル化された仕組みをいう。
例えば、弊社が提供するセルフオーダーシステムの「オーダーアール」を利用すれば、注文から会計までが、以下の流れで行えます。
「オーダーアール」の注文〜会計の流れ例
- お客さんは、QRコードを読み込み、自分のスマホでメニューを閲覧する。
- お客さんが、自分のスマホから注文する。
- 厨房スタッフは、注文された内容を、システム上で閲覧して調理を開始する。
- レシートが必要な方には、PDFで送信する。
このように、注文から会計の流れを「システム上」で行うことで、紙を使ったやりとりが不要になり、ペーパーレス化につながります。
ペーパーレス化が実現する「オーダーアール」
オーダーアールは、「初期費用0円」「月額費用0円」から利用できるセルフオーダーシステムです。
ペーパーレス化につながり、業務効率の向上が期待できます。 さらに、ダイナミック・プライシングなどの、充実した機能も兼ね備え、「低価格」で「手軽」に利用開始できることが特徴です。
飲食店がペーパーレス化に取り組むメリット
飲食店がペーパーレス化に取り組むメリットを見ていきましょう。
飲食店でペーパーレス化に取り組む7つのメリット
- 【メリット1】業務効率が向上する
- 【メリット2】コストが削減できる
- 【メリット3】メニューや価格の変更が容易
- 【メリット4】データが蓄積できる
- 【メリット5】衛生レベルが向上する
- 【メリット6】紙の削減がSDGsの取り組みにつながる
- 【メリット7】電子レシートを送付する際に販促や集客につなげられる
詳しく説明していきます。
【メリット1】業務効率が向上する
先ほどご紹介したように、紙媒体を使ってやり取りを行う場合には、「スタッフとお客さん」「ホールスタッフと厨房スタッフ」間の伝達が必要です。
スタッフがお客さんの注文を受ける手間がかかりますし、聞き間違いなどの伝達ミスが発生する、という可能性もあります。
システムを導入してペーパーレス化することで、
- 注文を受ける手間を減らす
- 伝達ミスを防ぐ
というメリットが生まれ、業務効率が向上します。
【メリット2】コストが削減できる
紙を利用するには様々なコストがかかります。
紙媒体を利用するコスト例
- 紙の購入費
- メニューやポップなどのデザイン費
- 印刷代
システムを導入してペーパーレス化を行えば、紙を購入する必要がない他、デザイン費や印刷代も省くことができます。
【メリット3】メニューや価格の変更が容易
紙でメニューを作成する場合、季節によってメニューが追加になったり、時期によって価格を変更することもあるでしょう。その際、新しくメニューを作成し直すという手間やコストが発生してしまいます。
一方、セルフオーダーシステムを導入してペーパーレス化を行った場合、価格の変更や、季節ごとのメニューの入れ替えも、システム上のメニュー設定の変更で容易に対応できます。
さらに、システムによっては、「他言語対応」ができるサービスがあるため、外国語対応もスムーズに導入できる場合があります。
【メリット4】データが蓄積できる
ペーパーレス化を行うと、システム上にデータが蓄積できるので、売れ筋メニューの可視化にもつながります。
いつ、どんなメニューがよく出ているのかを可視化することで、仕入れや仕込みの準備にも役立てることが可能です。
例えば、セルフオーダーシステムを導入している飲食店では、データを見ながら、男女比率やメニューごとのオーダー数などを確認し、メニュー改善の判断に活用している事例があります。
流行やブームが短期間で変わる中で、売り上げがどう変化していっているのか、情報を素早く掴むことにも役立つでしょう。
【メリット5】衛生レベルが向上する
紙媒体を利用すると、ホールで利用している注文表やバインダー、ペンなどを、厨房内に持ち込むケースも出てきます。
ペーパーレス化を行うことで、データのみがシステム上で移動するため、物理的なモノがホールから厨房内に持ち込まれることが少なくなり、衛生レベルの向上に寄与するケースがあります。
【メリット6】紙の削減がSDGsの取り組みにつながる
紙の削減は、それ自体が持続可能な社会の実現につながり、価値があります。
「SDGs」という考え方をご存知でしょうか?
【意味・定義】SDGsとは
SDGs(読み方:エス・ディー・ジーズ)とは、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)のことで、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標を指す。
参照:SDGsとは?
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された国際目標で、日本としても積極的に取り組んでいる目標です。企業としても、SDGsの考え方に即した経営を行なっていることが、イメージの向上にもつながります。最近では、SDGsにどのように貢献しているのかを、ホームページ上などでアピールする企業も増えてきました。
SDGsには、17のゴールが設定されています。
ペーパーレス化は、「紙資源」の削減に寄与します。飲食店の注文時にペーパーレス化を取り入れることは、SDGsとしては以下の項目に該当するでしょう。
【メリット7】電子レシートを送付する際に販促や集客につなげられる
ペーパーレス化で、レシートの代わりに電子レシートを送付する場合、システムによっては、クーポンやイベント情報なども合わせて送付することできます。
お客さんにとっては、レシートの処理が不要になるだけでなく、お得な情報などをデータで受け取ることができるため、再来店への動機付けにつながるでしょう。
オーダーシステムの導入でペーパーレス化を実現
飲食店において、「注文から決済の流れ」におけるペーパーレス化を実現するためには、何らかのオーダーシステムの導入が必要になるでしょう。
例えば、以下のシステムの導入が候補として考えられます。
システムカテゴリ | 概要 |
---|---|
モバイルオーダーシステム | 専用アプリやWebサイトを用いて、店内にいなくても、お客さん自身で注文〜決済ができる仕組み。テイクアウトや店内飲食の両方に対応しているケースが多い。
導入例:マクドナルド、スターバックス |
セルフオーダーシステム | 店内に設置してあるタブレットや、お客さん自身のスマホを利用して、お客さん自身で注文ができる仕組み。決済機能は入っていない場合が多く、基本的には店内飲食の利用を想定している。
導入例:回転寿司、ファミリーレストラン、居酒屋 |
モバイルオーダーについては、「モバイルオーダーとは?飲食店で導入するメリット・デメリットと事例を紹介」の記事が参考になります。
セルフオーダーについては、「飲食店のセルフオーダーシステムとは?タブレット型・スマホ型の違いや事例を紹介」の記事をご覧ください。
モバイルオーダーシステムなら「オーダーアール」
オーダーアールは、「初期費用0円」「月額費用0円」から利用できるモバイルオーダーシステムです。
ダイナミック・プライシングなどの、充実した機能を兼ね備え、「低価格」で「手軽」に利用開始できることが特徴です。
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