セルフオーダーシステムは、お客さんが自分で注文をする仕組み。レストランなどの飲食店で導入が増えてきています。
「セルフオーダーを導入した方が良いの?」「セルフオーダーシステムはどう選べばいいの?」と検討されているレストランのオーナー向けに、導入のメリットデメリット、そして注意点をわかりやすく解説しました。
セルフオーダーシステムとは?
セルフオーダーシステムとは、「店舗に設置されたタッチパネル/タブレット端末」や、「お客さんのスマホ」を利用して、お客さんが自分で注文する仕組みです。
レストランなどの飲食店で導入することで、注文を受ける手間が省ける、接客の時間が減る、人手不足の解消になる、など、多くのメリットがあります。
セルフオーダーシステムには2種類ある!
近年の飲食店におけるセルフオーダーシステムには、2種類の方法があります。
2種類のセルフオーダーシステム
- テーブルに備え付けのタッチパネル/タブレット端末を使用
- お客さまのスマホを使用
この2つはどちらも「セルフオーダー」と呼ばれますが、導入する費用や手間などが大きく異なります。
【タッチパネル/タブレット端末利用】の特徴
1つ目は、テーブルに備え付けのタッチパネル/タブレット端末を利用するセルフオーダーシステムです。
大手のファミリーレストランや、チェーン店のレストランを中心に導入されています。
このタイプの特徴は、以下の3つです。
- 導入店舗が増えている
- ユーザー側の操作は比較的簡単
- 導入費用は高め(100万〜など)
大型レストランの場合は、こちらのタイプを導入されるケースが多いでしょう。
【お客さんのスマホ利用】の特徴
お客さんのスマホ利用の場合、自分のスマホから特定のサイトにアクセスして注文する「新しい注文の仕組み」になります。
「モバイルオーダー」とも呼ばれます。
このタイプの特徴は、以下の3つです。
- 導入店舗はまだ少なく、新しい仕組み
- ユーザーは操作に慣れる必要がある
- 導入費用は安め(数千、数万円〜など)
小規模、中規模レストランで、なるべくシステム投資費用をかけずに「業務効率をあげたい!」「人件費を抑えたい!」というニーズをお持ちの場合は、こちらのモバイルオーダーを選ばれると良いでしょう。
なぜ、レストランでセルフオーダーの導入が進んでいるの?
レストランでセルフオーダーの導入が進んでいる理由は3つあります。
- 接客業務の削減で人手不足が解消できる
- 新型コロナ下で会話を抑えられる
- セルフオーダーの導入コストが低くなった
それぞれ詳しくご紹介していきます!
1. 接客業務の削減で人手不足が解消!
昨今のレストランでは、スタッフの数を確保することが難しく、慢性的な人手不足という課題があります。そのため、できるだけ接客業務を削減し、ホールのオペレーション効率をアップすることが求められています。
セルフオーダーを使えば、お客さんが自分で注文をするため、スタッフが注文を取りに行く必要がなくなります。
ある調査では、モバイルオーダーを導入している中小店舗で、注文受けの作業時間が、80〜90%減少したという結果が出ています。
参照:キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた 環境整備検討会 とりまとめ
また、多層フロアの店舗では、タブレットを用いたセルフオーダーシステムを導入し、人件費を抑え、 売上高人件費比率 30%を確保したという事例もあります。
参照;:IoT等を活用した食関連サービス事例集
注文を受ける仕事はシステムに任せて、人手不足の解消に役立つため、導入が進んできています。
2. 新型コロナ下で会話を抑えられる
レストランにおいても、新型コロナウイルスにより、会話の頻度を抑えたいというニーズが増えたことが関係しています。
3. セルフオーダーの導入コストが低くなった
セルフオーダーの導入コストが低くなったことも一つの要因です。
セルフオーダーには2つの種類があるとお伝えしましたが、中でもお客さんのスマホを使った「モバイルオーダー」の導入が普及してきました。
先ほどご紹介しましたが、例えばテーブルに端末を備え付けるタイプであれば、導入費用に「100万円〜」という場合もあります。
一方で、お客さんのスマホを使ったモバイルオーダーは、「月額数千円〜数万円」という価格帯で提供されているのため、安価でセルフオーダーシステムを導入できることになります。
当社の「オーダーアール」も、安くで利用ができるモバイルオーダーシステムです。(なんと、フリープランは無料で利用が可能です)
このように、安価で導入できるモバイルオーダーが出てきたのも、導入数が増えてきた大きな理由です。
モバイルオーダーシステム導入の特徴とメリット
ではここで、モバイルオーダーを導入するメリットを3点ご紹介していきます。
- 注文の取り漏らしを防いで「売上アップ」
- オペレーションミスを削減
- 売上と在庫の見える化で、売れ筋を把握&廃棄を削減
では、それぞれご紹介していきます!
1. 注文の取り漏らしを防いで「売上アップ」
セルフオーダーでは、お客さんが自分のペースで注文ができます。
それは、スタッフの業務を減らして人材不足を補うだけでなく、ピーク時にもスタッフを呼ぶことがなく注文ができるため、注文の撮り漏らしを防ぐことにも繋がります。さらに、焦らずゆっくりと、注文することができ、顧客単価アップに繋がる可能性があります。
経済産業省が行ったヒアリング調査では、モバイルオーダーを導入している中小店舗で、客単価が20%増加し、売上増にも結び付いている調査結果があります。
参照:キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた 環境整備検討会 とりまとめ
さらに、人手不足でピーク時に注文を取れないなどの売り逃しの削減や、オペレーションの効率化による回転率のUPで、さらなる売上アップも期待できます。
2. オペレーションミスを削減
人手がかかる作業をシステムに変えることは、単に人手不足を解消するだけではなく、オペレーションミスを減らすことにもつながります。
- 注文の聞き間違え
- 注文の入力ミス
- レジ打ちのミス
- お釣りの渡し間違え
例えば上記のように、人と人とのコミュニケーションでは、どうしてもオペレーションミスが発生してしまいます。ピーク時ならなおさら、オペレーションミスは起こりやすくなります。
セルフオーダーの導入は、このようなミスの削減につながります。
新しいスタッフの方が入った時などにも、注文のミスが増えることもありません。
人がやらなければいけない仕事が限られるため、接客におけるスタッフのストレスも軽減でき、お客様の満足度も向上します。
3. 売上と在庫の見える化で廃棄を削減
セルフオーダーは、注文データがシステム上に蓄積されるため、売れ筋メニューが可視化できます。
いつ、どんなメニューがよく出ているのかを可視化することで、仕入れや仕込みの準備にも役立てることが可能です。
セルフオーダーシステムを導入している飲食店では、データを見ながら、男女比率やメニューごとのオーダー数などを確認し、メニュー改善の判断に活用している事例があります。
流行やブームが短期間で変わる中で、売り上げがどう変化していっているのか、情報を素早く掴むことにも役立ちます。
その他のメリットについては、こちらの記事も参照ください。
セルフオーダーシステム導入のデメリット
セルフオーダーシステム導入のデメリットは、【タッチパネル/タブレット端末利用】と【お客さんのスマホ利用】で異なりますので、それぞれご紹介していきます。
【タッチパネル/タブレット端末利用】のデメリット
まずは、タッチパネル/タブレット端末利用の場合です。
1. 費用がかかる
例えば、以下のような費用が必要になります。
- セルフオーダーのシステム導入費/運用費
- タッチパネル/タブレット端末費用
- 端末のテーブルへの設置費用
- タッチパネル/タブレット端末保守費用
これらをみるとわかるように、「費用が大きくかかる可能性が高い」のです(中には、リースなどを利用して安く抑えられるサービスもあります)。
それでも、導入することでの人件費削減や、オペレーションの効率化というメリットが上回ると考えて、大型チェーン店などを中心に、導入する店舗が増えています。
2. 設定や機器との接続が大変
システムの設定や、POSレジ、プリンターなどの機器接続も必要になるケースが多く、現在利用している機器と問題なく連携できるのか、事前に確認が必要です。
【お客さんのスマホ利用】のデメリット
次に、お客さんのスマホ利用の場合です。
1. スマホの画面が小さく、操作しづらい可能性がある
お客さんのスマホから注文を行う場合、画面のサイズが小さいため、操作がしづらい可能性があります。メニューが見づらかったり、どのように注文すると良いのかを悩んでしまうケースも考えられます。
一方で、操作が簡単なサービスや、それぞれのメニューに写真を掲載できて、紙のメニューよりも見やすい場合もあります。
使いやすいサービスを選ぶことで、このデメリットを補っていきましょう!
2. スマホの電池が切れると使えない可能性がある
お客さんのスマホからメニューを閲覧して注文するため、スマホの電池が切れていると、注文はできません。
必要に応じて、スマホが充電できる場所を作っておく、スタッフの端末からも注文ができるようにしておくなどの準備をしておきましょう。
レストランでセルフオーダーシステムを導入する際の注意点と選び方
レストランでセルフオーダーシステムを導入するには、以下のポイントに注意して選びましょう!
- 客層は「タッチパネル/タブレット端末」や「スマホ端末」操作は苦手ではないか?
- どれぐらいの費用をかけられるか?
- POSレジやプリンターの導入は必要か?
- 「タッチパネル/タブレット端末」と「スマホ端末」のどちらがいいか?
では、詳しく見ていきましょう。
1.客層は「タッチパネル/タブレット端末」や「スマホ端末」は苦手ではないか?
まずは、セルフオーダーを導入するかどうかの判断をしましょう!
お客さんがタッチパネル/タブレット端末や、スマホ端末の利用が苦手ではないかどうか、が重要です。
もしも、端末の操作に慣れていない場合は、スタッフに毎回説明を聞いたり、スタッフに代わりに操作してもらうなどの手間が発生するかもしれません。
ファミレスでは、年齢層が高い層の来店が多い場合もあります。その場合は、デジタルのセルフオーダーシステムを用いるよりも、直接スタッフに注文したり、紙や鉛筆を用いてお客さんに記入してもらう方式の方が、トータルの利便性が高い場合も考えられます。
お店のお客さんは、問題なくセルフオーダーシステムを利用できるのかを考えてみましょう。
2. どれぐらいの費用をかけられるのか?
次に、費用面です。利用できる予算に応じて、サービスの選択肢が変わります。
例えば、
- 数百万の導入費をかけられる場合は「タッチパネル/タブレット端末」
- 無料のシステムや、月数万円ほどで運用したい場合は「スマホ端末」
など、値段に応じて、どのタイプのセルフオーダーシステムを利用するのかが変わってきます。
考える際は以下の2点を抑えましょう!
- 初期費用にどれぐらいかけられる?
- 月々の運用費用にどれぐらいかけられる?
まずは、この2点の概算を出してみましょう!
3. POSレジやプリンターの導入は必要か?
次に、POSレジやプリンターの導入や連携の確認です。
POSレジの導入をしていない場合は、POSレジがなくても使えるのかどうかを確認する必要があります。その場合、POSレジやプリンターなどが不要で始められるセルフオーダーシステムを選ばれると良いでしょう。
または、POSレジやプリンターなどを利用されている場合は、その機器と連携可能なセルフオーダーシステムなのかを確認しましょう。
4. 「タッチパネル/タブレット端末」と「スマホ端末」のどちらがいいか?
これまでご紹介してきましたが、レストランで用いるセルフオーダーには、「タッチパネル/タブレット端末」と「スマホ端末」を利用する2つのサービスに分けることができます。
各サービスによって、
- サービスの利用価格
- 初期導入費用
- 運用費用
- 必要な端末 など
が大きく異なってきます。
どちらのタイプを利用するのか目星をつけてから、具体的なサービスを比較していきましょう!
レストランが抱える問題を「オーダーアール」で解決!
昨今、レストランでは以下のような問題を抱えています。
- 人手不足で、オペレーションが困難
- 新しい人を雇うと注文ミスが増えてしまう
- お客さんの待ち時間が長くなり、満足度が低下して口コミに影響する…
このような問題に対応するには、「セルフオーダーシステム」を導入して解決することをお勧めします!
当社が提供する「オーダーアール」は、お客さまのスマホを利用してメニューを閲覧・注文することができるモバイルオーダーシステムです。
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