飲食店のオーダー(注文)方法には、いくつかの種類があります。例えば、昔ながらの「手書き注文」や、「ハンディーターミナル」の利用、「セルフオーダーシステム/モバイルオーダーシステム」を導入し、店舗オペレーションの効率化をする方法などがあります。
この記事では、飲食店の経営者・店長向けに、それぞれの特徴やメリット・デメリット、解決できる課題を説明していきます。
飲食店のオーダー方法(オーダーシステム)には何がある?
飲食店でオーダーを取る方法には、どんな種類があるのでしょうか?
ここでは、3つのオーダーシステムと、それぞれの特徴を見ていきましょう。
飲食店における「3つ」のオーダー方法
飲食店では、主に3つのオーダー方法が使われています。
飲食店における「3つ」のオーダー方法
- 手書き伝票(口頭)でオーダー(注文)を取る
- ハンディターミナルでオーダー(注文)を取る
- セルフオーダーシステムでオーダー(注文)を取る
手書き伝票(口頭)でオーダー(注文)を取る場合
まずは、手書き伝票(口頭)でオーダーを取る場合についてご紹介します。
手書き伝票とは?
【意味・定義】手書き伝票とは
飲食店における手書き伝票とは、オーダー(注文)の内容を書き留める紙の会計伝票をいう。売上伝票の一種。一定の書式が用意されていて、そこにオーダー内容を記載していくことが多い。
ハンディターミナルでオーダー(注文)を取る場合
次に、ハンディターミナルでオーダーを取る場合についてご紹介します。
ハンディターミナルとは?
【意味・定義】ハンディターミナルとは
ハンディターミナルとは、片手で持てる端末のことをいう。飲食店では、ホールスタッフが注文内容をハンディターミナルに入力し、厨房などに設置したプリンタなどに注文内容を出力する。
小規模店舗から大規模店舗まで、幅広い規模の店舗が利用しています。飲食店において、一般的なオーダーシステムです。
セルフオーダーシステムでオーダー(注文)を取る場合
最後に、最近導入が増えてきている、セルフオーダーシステムについてご紹介します。
セルフオーダーシステムとは?
【意味・定義】セルフオーダーシステムとは
セルフオーダーシステムとは、利用客のモバイル端末や、店舗に設置された端末を利用して、利用客が自分で注文する仕組みをいう。
2種類のセルフオーダーシステム
セルフオーダーシステムには2種類あります。
2種類のセルフオーダーシステム
- テーブルに備え付けのタッチパネル/タブレット端末を使用
- お客さまのスマホを使用
1つ目の「テーブルに備え付けのタッチパネルを使用」する方法は、ファミレスや居酒屋、回転寿司などで導入が進んでいます。
一般的な流れの例としては、以下です。
「テーブルに備え付けのタッチパネルを使用」する場合の流れ
- お客さんはテーブルに備え付けのタッチパネル上でメニューを確認する。
- メニューを選び、注文画面に進む。
- 食事が済んだら伝票などをレジに持っていき精算する。
2つ目の「お客さんのスマホを使用」するケースは、店側で用意するタッチパネル端末はなく、お客さんのスマホから注文を行います。
こちらは、「モバイルオーダーシステム」と呼ばれることもあります。
居酒屋で利用されていたり、カフェなどの小規模店舗での導入も増えてきています。1つ目の「テーブルに備え付けのタッチパネルを使用する」仕組みの発展版と考えていただくと良いでしょう。
一般的な流れの例としては、以下です。
「お客さんのスマホを使用」する場合の流れ
- お客さんは、発行されたQRコードを自分のスマホから読み込む。
- QRコードを読み込むと、注文画面が開く。メニューを選び、注文をする。
- 食事が済んだらQRコードなどをレジに持っていき精算する(キャッシュレス決済の場合は精算自体が不要)。
それぞれのオーダーシステムのメリット・デメリットまとめ
それぞれのオーダーシステムの、メリット・デメリットをご紹介します。
手書き伝票のメリット・デメリット
まずは、手書き伝票(口頭)でオーダーを取るメリット・デメリットについてご紹介します。
手書き伝票(口頭)でオーダーを取るメリット
- 導入にコストがかからない
- 簡単に導入できる
手書き伝票(口頭)でオーダーを取るデメリット
- 伝票に書くのに時間がかかる
- 文字の読み間違い/書き間違いによる、オーダーミスの可能性がある
- 厨房へのオーダーを通すまで時間がかかる
- 伝票の原本は7~10年の保存期間がある
手書き伝票を用いてオーダーを取る方法は、紙とペンさえあれば、簡単に使えます。一方で、注文を受けたり通すのに時間がかかったり、読み間違いや書き間違いによる、オーダーミスの可能性があります。
そのため、手書き伝票で対応するケースは、小規模店舗や個人店などに限定されるでしょう。
ハンディターミナルの特徴とメリット・デメリット
次に、ハンディターミナルでオーダーを取るメリット・デメリットについてご紹介します。
ハンディターミナルでオーダーを取るメリット
- 注文を取る時間が短くなる
- (システムによっては)厨房へのオーダーが瞬時に通る
- 文字の読み間違い/書き間違いによる、オーダーミスが少なくなる
ハンディターミナルでオーダーを取るデメリット
- 導入にコストがかかる
- ハンディターミナルの操作を覚える必要がある
ハンディターミナルを利用する場合は、手書き伝票のデメリットを解消できます。
ただし、ハンディターミナルは、端末を用意したり、システムを導入する必要があるため、一定のコストがかかります。なお、スマホのアプリでシステムを導入できる場合は、端末の費用を抑えられます。
さらに、店舗スタッフがハンディターミナルやアプリの操作方法を覚えなければなりません。
ハンディターミナルには、各社が様々なサービスを提供しているため、コストが高いものから安いものまで幅広く用意されています。
セルフオーダーシステムの特徴とメリット・デメリット
最後に、セルフオーダーシステムでオーダーを取るメリット・デメリットについてご紹介します。
セルフオーダーシステムでオーダーを取るメリット
- オーダーを取る必要がなくなる
- 注文ミスを減らせる
- お客さんは自分のペースで注文ができる
セルフオーダーシステムでオーダーを取るデメリット
- 導入にコストがかかることもある
- 初期設定をする必要がある
ハンディターミナルを使ったオーダーの方法は、手書きに比べて、大幅に注文を受ける業務を効率的にしますが、セルフオーダーシステムでは、さらに飲食店の店舗オペレーションの効率化が期待できます。
そもそも、店舗スタッフがお客さんの注文を取る必要がないため、業務量が減りますし、注文ミスも減らすことにつながります。お客さんは自分のペースで注文できるため、スタッフが焦ることもありません。
ただし、ハンディターミナルと同様に、導入するにはコストがかかったり、初期設定が必要になります。
セルフオーダーシステムは、前述したように2つの種類があります。
「テーブルに備え付けのタッチパネルを使用」する場合は、大規模店舗やチェーン店での利用が多く、コストも数百万〜となる場合があるでしょう。
一方で、「お客さんのスマホを使用」する場合は、小規模店舗や個人店でも導入できるように、数万円〜利用できるリーズナブルなサービスが用意されています。
飲食店の業務効率を上げるなら「セルフオーダーシステム」がおすすめ
3つのオーダーシステムをご紹介してきましたが、どのオーダーシステムを選べば良いのでしょうか?
飲食店のオーダーはセルフオーダーシステムが最適
飲食店のオーダーには、近年導入が増加している「セルフオーダーシステム」が最適です。
お客さんのスマホから注文が行えるので、店舗スタッフの接客業務の削減につながり、業務効率化の手段として期待が高まっているからです。
もう少し、理由を詳しく見ていきましょう。
【理由1】人件費等の経費を削減できるから
セルフオーダーシステムの導入で、人件費などの経費削減が期待できます。
飲食店の経営において、人件費は大きな経費の一つです。
最低賃金法という法律があるため、飲食店は、労働者に対し、この最低賃金法で定められた最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりません。
【意味・定義】最低賃金制度とは
最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、使用者は、その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならないとする制度のこと。
仮に最低賃金額より低い賃金を労働者、使用者双方の合意の上で定めても、それは法律によって無効とされ、最低賃金額と同額の定めをしたものとされる。
出典:最低賃金制度とは
セルフオーダーの導入によって、「注文を受ける」作業を、システムで自動化・省人化できます。
セルフオーダーシステムを導入した飲食店では、「スタッフは料理を運ぶことや接客に専念でき、6人必要だった現場が5人で回せるようになった」という事例もあります。
スタッフが対応する仕事をセルフオーダーシステムに任せることで、人件費の削減に繋がる可能性があります。
スタッフに注文を伝える場合は、焦ってしまったり、注文を伝え忘れたりと、満足に頼むことができなかった、という場合も考えられます。また、スタッフが忙しい時には、注文する機会を失ってしまい、注文のロスにつながる可能性もあります。
【理由2】お客さんが簡単・気軽に注文できるから
セルフオーダーでは、テーブルに備え付けのタブレットや、自分のスマホ端末などを利用して、お客さんが好きなタイミングで、簡単・気軽に注文ができます。
スタッフに注文を伝える場合は、焦ってしまったり、注文を伝え忘れたりと、満足に頼むことができなかった、という場合も考えられます。また、スタッフが忙しい時には、注文する機会を失ってしまい、注文のロスにつながる可能性もあります。
セルフオーダーであれば、自分のペースでメニューを選べ、選んだ商品の一覧も確認できるため、注文忘れも少なくなるでしょう。
また、日本語が得意ではない外国人の方も、写真を見ながらじっくりとメニューを選び、注文まで自分で行えるので、オーダーのストレス軽減に役立ちます。
【理由3】売上が増えるから
先ほど説明したように、セルフオーダーでは、お客さんが自分のペースで焦らず、注文を選べるので、「顧客単価UP」に繋がる可能性があります。
さらに、セルフオーダーシステムの中には、売上UPに貢献する機能が活用できるサービスもあります。
売上UPに貢献するセルフオーダーの機能例
- お客さんの注文内容に合わせて「おすすめメニュー」を提案する機能
- 繁閑にあわせて価格を自動変更するダイナミックプライシング機能
(弊社提供の「オーダーアール 」より)
このような機能の活用は、顧客単価の向上に繋がるでしょう。
さらに、人手不足でピーク時に注文を取れないなどの「売り逃しの削減」や、オペレーションの効率化による「回転率の改善」で、売上UPも期待できます。
【導入事例】メイドカフェにセルフオーダーシステムを導入した事例
セルフオーダーシステムの導入事例をご紹介します。
地方にある「メイドカフェ」では、セルフオーダーシステムを導入し、売り上げが1.4倍に増加しました。
地方のメイドカフェにセルフオーダーシステムを導入し売上を1.4倍増加させた事例
飲食店にとって、ピーク時の注文の“取り漏らし”は、大きな機会損失。
取り漏らしとは、忙しさから注文をとれない状況のこと。これが売上ダウンの原因となります。また、注文したいのにできないことで来店客にストレスを与え、クレームにつながる恐れもあります。セルフオーダーシステムの導入は、こうした飲食店の課題も解決します。
お客様が自身で注文するセルフオーダーであれば、スタッフの忙しさによる機会損失は生まれにくいです。結果、静岡店の売上はオープンから毎月、5%ずつ向上しています。
詳細は、「「オーダーアール」導入で地方のメイドカフェがDXで急激に売上1.4倍増加」の記事をご覧ください。
飲食店経営の課題解決はセルフオーダーシステムで決まり
飲食店の経営には、例えば、以下のような課題があります。
飲食店の経営課題の例
- 人材不足
- 人件費がかさむ
- 機会損失がある
- オーダーミスがある
- 廃棄コストがかかる
「セルフオーダーシステム」の導入は、これらの経営課題を解決するのに非常に役立ちます。
もし、飲食店のオーダーシステムの導入を検討されているなら、セルフオーダーシステムの導入をおすすめします。
セルフオーダー/モバイルオーダーなら「オーダーアール」
オーダーアールは、「初期費用0円」「月額費用0円」から利用できるモバイルオーダーシステムです。
ダイナミック・プライシングなどの、充実した機能を兼ね備え、「低価格」で「手軽」に利用開始できることが特徴です。
しかも、お客様のスマホを使うシステムであるため、オーダーを受けるための端末を用意する必要はありません。
業務の効率化につなげたい、飲食店のオーナー様に選ばれています。「オーダーアール」の詳細は、以下のリンクからをチェックしてください。